中国の王毅外相、イランのアラーグチ外相と電話会談-中東情勢と二国間関係を協議

【北京発】2025年6月28日、中国の王毅外相はイランのセイエド・アッバス・アラーグチ外相と電話会談を行い、中東地域の最新情勢および中国とイランの二国間関係について意見を交わした。両国は地域の安定維持と多国間主義の促進において連携を強化する方針を確認した。
中国外交部の発表によると、王毅外相は中東における緊張の高まりに強い懸念を示し、「対話と外交を通じた問題解決」が重要であると強調した。また、中国は一貫して平和的解決を支持し、各国の主権と領土保全を尊重すべきだと述べた。
一方、アラーグチ外相は、中国の中東政策と一帯一路構想への支持を表明し、「地域の安定には大国の建設的な関与が不可欠だ」と語った。彼はまた、経済協力やエネルギー分野での連携をさらに拡大したいという意向を示した。
両外相は、近年進展しているイランとサウジアラビア間の関係改善にも触れ、地域の緊張緩和に向けた努力の重要性について一致した。中国はこの対話プロセスにおける仲介者として引き続き積極的な役割を果たすことを約束した。
今回の電話会談は、イスラエルとイラン間の緊張が高まる中で行われたものであり、中国の外交的動きが一層注目されている。国際社会における中国の調停外交が、地域の安定にどこまで寄与できるかが今後の焦点となる。