イランの弾道ミサイル、テルアビブへの攻撃を継続中 ― 中東情勢さらに緊迫
【中東発】2025年6月27日 ― イランがイスラエルの主要都市テルアビブに向けて弾道ミサイル攻撃を継続しており、現地の緊張が一層高まっている。今回の攻撃は数日間にわたって断続的に行われており、複数のインフラ施設や民間地域が被害を受けたと報告されている。
イスラエル国防軍(IDF)は、迎撃システム「アイアンドーム」により一部のミサイルを撃墜したと発表しているが、それでも複数の弾頭がテルアビブ市内に着弾し、死傷者が発生している模様である。イスラエル政府は国民に避難指示を出すと同時に、報復措置を検討しているという。
今回のイランによる攻撃は、先日のイスラエルのイラン核施設への空爆への報復と見られており、両国間の対立が一段と深刻化している。国際社会は即時の停戦と外交的解決を呼びかけているものの、事態は改善の兆しを見せていない。
国連安全保障理事会は緊急会合を開催し、中東地域の安定化を図るための協議を行っている。欧州連合やアメリカも強く懸念を示し、双方に自制を求める声明を発表している。
テルアビブ市内では、多くの住民が避難所で生活を余儀なくされており、学校や企業活動も停止されている。現地の医療機関は負傷者の対応に追われており、物資不足の懸念も高まっている。
このまま事態がエスカレートすれば、地域全体を巻き込んだ大規模な紛争に発展する恐れもある。今後の各国の対応と、外交交渉の行方に世界が注目している。