イラン、「真なる約束作戦3は必要な限り継続する」と宣言 — 対イスラエル攻撃の長期化を示唆

テヘラン発 — イラン政府は6月26日、現在進行中の軍事作戦「真なる約束作戦3(Operation True Promise 3)」について、「必要な限り継続する」との方針を改めて表明した。これはイスラエルへの弾道ミサイル攻撃を含む一連の軍事行動が、短期的な報復ではなく長期戦の構えであることを示唆している。

イラン革命防衛隊(IRGC)の報道官は国営メディアを通じて、「我々の作戦は決して衝動的なものではなく、国家の防衛と中東地域の安定のための正当な対応である」と述べ、今後もイスラエルの軍事拠点や重要インフラへの攻撃を継続する可能性を示唆した。

この発表は、イスラエルのテルアビブやアシュドッドなどへの一連のミサイル攻撃が報告された直後に行われた。イスラエル政府は現在、国内防衛体制を最高レベルに引き上げており、アメリカやNATO諸国とも緊密に連携しているとされる。

中東情勢の専門家らは、「真なる約束作戦3」は単なる報復ではなく、地政学的メッセージと軍事圧力を組み合わせた“ハイブリッド戦略”だと分析している。また、イラン側の発言は、イスラエルとその同盟国に対する明確な警告とも受け取れる。

一方、国連やEUは即時停戦を呼びかけており、事態のさらなる悪化を懸念している。国際社会では、外交的解決を模索する動きも強まっているが、イランの強硬姿勢により緊張緩和の見通しは立っていない。

今後の展開次第では、中東全域に軍事的波及効果が生じる可能性もあるため、各国政府は状況を注視し続けている。