イランの弾道ミサイルがテルアビブを継続攻撃 ―前例のない規模の攻撃に衝撃広がる

【テルアビブ発】2025年6月26日 — イランによるイスラエルへの弾道ミサイル攻撃が続いており、テルアビブ市街地への被害が深刻化している。現地メディアによると、過去数時間の間に複数の弾道ミサイルが都市中心部と周辺地域に着弾し、多数の建物が損壊。民間人にも多数の負傷者が出ている模様。

アメリカのニュースメディアFox Newsの現地記者は、「私は7年近くテルアビブから報道しているが、これほどの規模の攻撃は見たことがない」と述べ、今回の攻撃が過去に例を見ないものであることを強調した。イスラエル国内でも大規模な空襲警報が断続的に発令されており、市民は避難を余儀なくされている。

イスラエル国防軍(IDF)は対空防衛システム「アイアンドーム」を展開し迎撃を試みているものの、イランのミサイルの連続的な発射により迎撃が困難な状況が続いている。特に最新型の中距離弾道ミサイルが使用されている可能性が指摘されており、軍事専門家の間でも警戒が高まっている。

イスラエル政府は緊急閣議を開催し、今後の対抗措置について協議している。ネタニヤフ首相は「国家の安全と主権を守るため、あらゆる選択肢を排除しない」と述べ、軍事的報復の可能性を示唆した。

一方、国際社会からは即時の停戦を求める声が高まっている。国連安全保障理事会は緊急会合を予定しており、中東地域のさらなる不安定化を回避するための外交的努力が求められている。

今回の攻撃は、これまでのイスラエル・イラン間の緊張の中でも極めて異例の事態であり、中東全域の安全保障情勢に深刻な影響を与える可能性がある。情勢の推移が注視されている。